2015/10/01

英ドラマ「ダウントン・アビー」の村とコッツォルズを巡るバスツアー②

ツアーの最後は世界遺産に登録されている
ブレナム宮殿。(オックスフォード州ウッドストック)

ゲートを通ると右手奥に橋が見え
車内がザワザワ。
敷地に橋があるなんて
テンション上がります!

ザワつく車内

イースト・コートヤード
この門を通って中へ


お、大きい!大きすぎて、パノラマじゃないと写真に納まりきれませ~ん!

1722年完成


ブレナム宮殿はグレードⅠ※に登録されおり、
現在は第12代マールバラ公爵一家の住まいになっています。

そして、ここはイギリス元首相ウィンストン・チャーチルの生家でもあり
彼は幼少期のほとんどの時間をここで過ごしました。
(大人になっても、ですが)

宮殿の見学時間は1時間半!
時間通りにロンドンに着くためには仕方ない。
時計を見ながらの見学・・・
さくさくと行くしかない。

メイン・エントランス
目が!!なんの目?
もしやあの秘密結社がらみでは?

遠くにコラムが見えます
数年前までは館内撮影禁止だったみたいですが、
現在はフラッシュなしで撮影OKになっています。

グレート・ホール
ほんとにすごいです

見上げるとフレスコ画とステンドグラス
そして自然と口が開きました(笑)

今年2015年はチャーチル没後50周年。
宮殿内には彼の功績を称える展示室があり
あどけない子供時代の写真(かわいかった!)
手紙や愛用品、勲章や制服などがあり
とても興味深いものでした。 

レッド・ドローイング・ルーム
飾られた大きな絵画や家族の肖像画

レッド・ドローイング・ルームに
ひときわ目立つ家族の肖像画。
描かれているのは第9代公爵とその家族。
今からさかのぼること120年前の1895年、
この巨大な宮殿を維持するために第9代公爵が
アメリカ人富豪の娘、コンスエロ・ヴァンダービルトと
結婚した事は、当時大きなニュースになりました。
貴族と結婚するため、
幼い頃から徹底的な教育を受けた彼女。
ですが、親が決めた相手(公爵)との結婚生活は
決して幸せなものとは言えなかったようです・・やはり。

公爵はコンスエロの莫大な持参金を元に
大規模な宮殿の改築を行ったのです。

第9代公爵と妻のコンスエロ、ふたりの息子たち
後にコンスエロは女性参政権運動や慈善活動に尽力しました

英国ドラマ「ダウントン・アビー」でも
グランサム伯爵がアメリカ人のコーラと結婚し、
彼女の持参金で城のやりくりをしてましたね。
イギリス人貴族はお金が欲しくて
アメリカ人富豪は地位(高い爵位との繋がり)が欲しかった、
そんな時代です。
中には愛のある結婚もあったと思いますが・・

大広間

大広間は元々居間として使われていましたが、
その後ダイニングルーム、
第二次世界大戦前半は避難してきた
男子校の寄宿舎になり、
後半はイギリス情報局保安部MI5の
オフィスのひとつとして使われたそうです。

ロング・ライブラリー
読書家だったウィンストン・チャーチルのお気に入りの場所でした
この日はイベントのためのテーブルセッティング中

チャペル

外に出て庭を散策。

ウォーター・テラス
怪しい雲行き
この庭は第9代公爵が作らせたもの(1925-1931年)

噴水(休止中)

シャキーン!とキレキレの庭木

スケールが大きすぎて
距離感(遠近)がおかしくなります。
フランスのヴェルサイユ宮殿みたいです。

絵を描くのが好きだったチャーチルはここで
建物や景色の絵をたくさん描き
晩年は特に湖周辺を描いたそうです。
確かに絵になります。

メイン・レイク
川じゃなくて湖です

見学した日は広大な庭で国際馬術試験が開催中
年間を通していろいろなイベントが行われているようです

秋ですね

クィーン・プールという湖(トイモードで撮影)
プールじゃないし・・・

宮殿見学の余韻とともに、帰路ロンドンへ。
10時間のツアーでしたがあっという間でした。

次に来る機会があれば
何時間もゆっくり過ごしてみたいところです。

〈注釈〉
※リスティッド・ビルディング 歴史的価値がある等の理由で、国に保護対象された建築物のこと。GradeI、GradeⅡ、GradeⅢの3段階に分かれている。対象の建物はむやみに改築等ができず都度許可を得る必要がある。日本の文化財的な扱い。

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