置物と言っていいのか、という高さ190cm超&胸板超厚。
あまりのリアルさに初めて見る人は立ち止まります。
幼稚園のバスに乗ってる子どもたちも、通学途中の小中学生も
じーっと見ていきます。
ですよね。
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アントレの近衛兵 |
彼を見つけたのはかれこれ15年前のイギリス。
由来を知らずにお店で一目ぼれして購入したのです。
この兵隊さんの正式名はYeaomen warders(ヨーマン・ワーダーズ)、
通称ビーフィーターBeefeater。ロンドン塔の近衛兵です。
「ビーフィーター・ジン」のボトルに絵があるのでご存知の人もいるかもしれません。
ビーフィーターの語源は諸説あるようですが、
その昔、王様のテーブルから好きなだけ肉を食べることができたからとか
給料が肉で支払われていたとか。
とにかく、なにかしらの肉絡みみたいです。
Beef-eater(牛肉を食べる人)ですもんね。
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いつも外に立ってるからお肌ヒビ割れ気味 |
通常は濃紺に赤い縁飾りの制服を着ていますが、
女王がご訪問される時や国家行事の時だけは赤と金色の制服を着用します。
うちのショップの兵隊さんも赤と金です。
この制服、チューダー朝(1485年)に近衛兵が創立されて以来、
ほとんどデザインが変わってないらしく、とても着心地が悪いそうです。
(バチカンの近衛兵のカラフルな制服も変わってないけど、あれも着心地悪いのかな?)
かつては牢獄として使われていたロンドン塔の看守として働いてきた彼ら。
現在は主に観光客のガイド役です。
ですが、一緒に写真を撮ってくれるのはガイド役の方だけで、
入口にいる近衛兵はNGです。
以前、知らずに近づいて冷たくあしらわれました。
同じ制服着てるのに。。。
ロンドン塔の近衛兵になれるのはイギリス軍を退役した
元幹部でかつ選ばれた人達なのでプライドも高いんでしょうね。
狭き門です。
※ うちの兵隊さんはもちろん写真OKですよ。