2015/10/16

オープン・ハウス・ロンドン 2015 ⑧22 Whitehall (formerly 26 Whitehall)

ウエストミンスター寺院から
トラファルガースクエアに抜ける道、
ホワイトホールには
首相官邸を含め、政府系のオフィスが連なっています。

昨年長蛇の列におののいて見送ったここ。
今年はオープン前に並ぶことにしました。
22 Whitehallにある元イギリス海軍本部委員会のビル。

22 Whitehall
目立たない入口(画面中央より右側)
左側の低い建物は国防省

海軍本部だったのは1725年~20世紀初めまでで、
現在は国際開発省(DFID)のオフィスです。
1725年完成。GradeⅠ。
隣の内閣府と一連の建物だと思うんですが、
オフィスは区切られています。ちょっとややこしい・・。
(内閣府は次回のブログにて)

並んでみて、なぜ昨年長蛇の列だったのかわかりました!
それは単純に、一度に15人ずつしか入れないから~。
手荷物はすべて入口で預け番号札を受け取り
手ぶらで見学しなければならないほど厳重。
もちろんカメラもNG!

建物の外観は古いんですが、内装は機能重視で
見学した範囲ではほとんどモダン化されていていました。
とにかく警備が厳重で角々に警備員が立っていて、
でも、案内してくれた職員の人はTシャツ&ジーンズ!
きっと普段はスーツなんでしょうけど。
それにしてもカジュアルすぎないか?

通されたのは元海軍の会議室。
白くて高い装飾的な天井。
植物や動物、紋章の彫刻の掘られた木壁には
若い頃海軍に勤務していたウィリアム4世や
ネルソン提督の肖像が掛けられ、
18世紀初期の大きなテーブルにアンティークチェアが
整然と並べられていました。

1Fへ降り、質素な8畳分ほどの部屋に行きました。
職員の人が「ここは見るところがあまりないんですが、
実はネルソン提督の遺体が安置されたところです」
と教えてくれました。

先程から何度も出てきているネルソン提督。
彼はアメリカ独立戦争、ナポレオン戦争などで活躍した
イギリス海軍提督です。
1805年にトラファルガー海戦で戦死した提督は
テムズ川を上り、ここで安置されたのち
国の英雄として国葬されセントポール大聖堂で眠っています。
トラファルガー広場(ナショナルギャラリー前)に
巨大なネルソン提督の記念柱が残っています。
ロンドンに来たら必ず一度は通るところですね。

もう210年も前の出来事ですが、この部屋を見たとき
タイムスリップした気分になりました。

パカパカと蹄の音を響かせて騎馬警官が通過
ツーリスト注目の的

向かいのビルは建てられた時代が違うビルが連なっています

見学時間はおよそ20分。
余り見るところがなかったです。
でも遅い時間に行くと長蛇の列なので要注意。



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