2015/10/06

オープン・ハウス・ロンドン 2015 ①The Supreme Court


今年もやってきました~!
オープン・ハウス・ロンドン~!

年に一度の建築イベントです。
9月第3週の週末2日間のみ
ロンドン市内やロンドン近郊にある700以上の
建物が一般無料開放されます。
その他、ウォーキングツアーや
講演なども行われる、建築に興味がある人には
と~ってもお得で濃厚な週末です。

毎年8月に発行される公式ガイドブックを取り寄せ、
渡英前より入念に計画を立てました。
(近年はアプリでの購入も可)

公式のガイドブック
まず、行きたいところをピックアップし
最終的に行ける確率が高いところをマークする

昨年は移動手段ミス&迷子になり時間ロスが起こった上、
後半、体力消耗で痛恨のギブアップ。
今年はそうならないように
2日間でどれだけ効率よく廻るか・・・
念には念を入れました。
体力面ではサプリでカバーし準備万端
どんとこい!です。

お決まりのポジションから
土曜朝にウエストミンスターに来る人は
ほぼ観光客です

1日目は全部で7軒の予定で、
①はウエストミンスターにある
The Supreme Court、最高裁判所。
1913年完成のネオ・ゴシックスタイル。(Grade Ⅱ)

敷居が高いと思いきや、一般見学できるんです。

正面玄関
ロゴがかわいい
併設のカフェでロゴ入りエコバックなど
お土産も売っています

9:30のオープンよりちょっと前に到着。
すでに周りには待っている人がちらほら。
裁判所の周りには
ビックベン、国会議事堂、ウエストミンスター寺院など
有名な建物が立ち並んでいるエリアなので
そっちに気を取られて最高裁は影の存在のように見えます。
この前は何度も通ったことがあるのに
このイベントがあるまで完全ノーマークでした。
(ここに最高裁が入居したのは近年のことで、
それまでは州議会や刑事法院などが入っていました。)

実はイギリスの裁判所に入るのは2度目の私。
お世話になったわけではなく、
昔ロンドンの学校に通っていた頃、
授業の一環で確かシティの裁判所に行ったのです。
日本の最高裁にも入ったことないのに
(まぁそういう用事はありませんが)
飛ばしてイギリスにいってしまうとは。


入口ドアはステキな柄のステンドグラス。
クリアのガラスのみなんですが、いいですよね~。
じーっと見てたらこのドアが自動で開いたのでビックリ!



一度に入る人数を制限していて、
中で空港の手荷物検査のようなものを受けてから
見学スタート!
ここは自由に歩いて見学するスタイルです。

螺旋階段とステンドグラス

透明のガラスと色マーブルガラスを組み合わせた
ステンドグラス

全部で3つの法廷と図書館を見学。
アンティーク家具ではないんですが
デザインの凝った家具、
そしてシンプルながらも存在感のある
ステンドグラスが絶妙で気に入りました。

2Fの第二法廷

カーテンが厚くて長い!

改装前の法廷

廊下の照明がステキ

3Fの第一法廷
家具がゴージャス

シャンデリアやステドグラスもすごいんですが・・

天井の装飾
ベンチの肘掛がアニマル

獲物を喰らう獣
なんだろう?

険しい顔のウサギ
ひとつひとつ彫刻が違うんです

吹き抜け階段が奥に見えます

階段からみたところ
入口ドアとデザインを統一させています

ゆったりした時間が過ごせそうな図書館
ここは審理中の映像が録画され、
オンラインでライブ映像を見ることができる
イギリス唯一の裁判所だそうです。
(日本ではTVで審理前の映像が出るくらい)

一番広い法廷で遠巻きに写真を撮っていると
職員の方が
「もっと近づいていいよ。裁判官の席に座ってみなよ。写真撮ったら?」
と気さくに声をかけてくれたのでお誘いに乗ることに。
丁寧にペンと紙まで貸してくれて
撮る前に"Don't smile."の一言。
イベントだとやさしいんですね。たぶん。

入口でもらったパンフレットを読むと、
ここで行われる裁判では有罪、無罪を
言い渡すことはないので被告人席や証言台がなく、
代わりに、法律上の論点などを議論するんだそうです。
日本の司法とイギリスのはちょっと違うみたいなので
細かい説明は省略します。


1Fの第三法廷
「今日は裁判ないんですか?」と、女性が職員に質問しているところ
「予定はないけど、あなたが今日裁かれたい?」ってジョークが響く

奥が裁判官の席
手前が弁護側

窓の向こうはウエストミンスター寺院

ビックベンの向こうに小さく見えるのは
EUで一番高いビル、The Shard(ザ・シャード)
シャングリ・ラホテルが入ってます
さくさく見学終了。いいペース!
まだ朝の10時。
次は隣の財務省~。

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