2014/10/13

オープン・ハウス・ロンドン 2014 ② Foreign and Commonwealth Office


1軒目から直線距離だと近いんですけど、
建物が大きいのでぐるっと回って徒歩5分。

Foreign and Commonwealth Office
外務および英連邦省。いわゆる外務省です。

英連邦とは昔、イギリス植民地だった地域を指しています。
アフリカ、アジア、カリブ海地域、南北アメリカ大陸、太平洋地域。
その数53カ国!


この建物を見れば、当時の大英帝国の繁栄を
実感することができます。
外務省の前はインド省が入っていて完成したのは1868年。
建物ランクはGradeⅠ!
建築家は、ジョージ・ギルバート・スコット。
(ロンドン・セントパンクラス駅で有名)
入る前から期待度上がります。

入口は長蛇の列。
でもじわじわ進んでいたので
10分ほどでセキュリティーチェックの後、中へ入れました。
(至る所に警備の人が立ってる!!)

暗い階段を上って廊下を進むと・・
暖炉の一部になっている時計

天窓から自然光が差し込む中庭が見えました。

こんなところで働けるなんて・・羨ましい。
2階もなにかスゴイものがありそう。

会議室
すべての椅子に獅子の彫刻入り!




インド省が入っていたときは
建物が荒廃していたそうですが、
外務省が移転後、20世紀前半に何度か改装しました。
1963年に取り壊しの計画が発表されましたが
幸いその計画は実現せず、その代わりに修復することとなり
1997年、作業完了。










多分アンティーク市場には出てこないイス

2階に上がると・・

2Fのテラス床

見上げるとまだまだあるモザイクタイルの天井


Dubar Court


様々な種類の大理石が使われた、贅沢な空間


 



なんだと思いますか?
温度計です


天窓から明るい光が差し込みます
階段はオール大理石

長ーーーーいテーブル
この他にも連邦国の旗が立てられた
会議室がありましたが撮影NG

夢中で撮っていたらNGエリアに
踏み込んでたみたいで注意されました~

The Locarno Reception room
ロカルノ・スイート

ロカルノ・スイート

1925年にこの場所でロカルノ条約署名が交わされたことにちなんで名付けられたここは
この建物で一番広い部屋で中庭に面しています。
閣議室としてデザインされたようですが、19世紀の終わり頃だけ使われたようです。

第二次世界大戦が始まるまで、ここでたくさんの会議や外交に関することが行われました。
大戦中は通信部の暗号部門がここを占領していましたが、終戦後は天井の崩落などで
部屋中ひどい有様だったそうです。1988年から5年の歳月をかけて修復されました。
建てるのも大変ですが、修復には多額の費用と時間と努力があったに違いありません。

金箔の装飾に12星座がモチーフになった天井


「会議中」のプレート

包まれてる感がありそうな珍しい形のイス


壁画 と大階段
海外からの訪問者にいい印象を与えるため、
建築家の努力が体現されたような豪華な階段

天井に見とれていたら
階段踏み外しちゃうかも

階段降りたところもモザイクタイル装飾が!
VRはラテン語で"Victoria Regina"
ビクトリア女王のことです




モザイクタイルの廊下が続いています

館内の見学はこれで終わりでした。
出てすぐカフェの出店があったので
ここで軽いランチを取ることに。

食べながら周りを見ていたら
屋外なのに「写真撮影禁止」のサイン。
なんでかなーと思っていたら
同じように疑問に思った人が警備の人に聞いていました。

警備の人が大きな鉄の門扉越しに指差した先は
見覚えのある黒いドアにキラリと光る「10」のナンバー。

そう、となりは首相官邸だったんです!!
そりゃ絶対写真NGだよね。

首相は出てきませんでしたが(イベント中だから不在のはず)
映画「ラブ・アクチュアリー」の
ヒュー・グラント思い出しました。

さてと、3軒目行こっと。

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