2018/12/11

バラバラ→ピタッと! - イスの修理 -

見事にバラバラになったイスがお店に持ち込まれました。
購入してから20年以上経つ飛騨家具です。

このタイプのイスは何脚も修理してきましたが、
ここまでのバラバラは初!


集成材の断面部分でぱっくり割れています。
接着剤の劣化や乾燥で起こる現象です。
20年も使っていれば起こりえるので
ここで処分するか、修理するかは予算次第。

断面部材を2枚ずつ接着→固定していき、
10日間くらいで出来上がり。
ピタッと接着!(接着と木釘を使用)



下のアンティークの籐イスは
ホテルのロビーにオブジェとして設置されているものでしたが
お客様が座って座面を破ったそうです。( ゚Д゚)



通常、アントレでは籐イスの張替えは座面のみを行っていますが、
このタイプは背もたれと座面が一体のタイプ。
今後は展示のみで使用する、という条件を了承いただき修理しました。


細い籐で手編みされていたこのイス、同じように
手編みで張り替えると既成品の籐シートより強度は上がりますが、
費用は通常の2倍します。


今回は籐シートを使用し、既設の枠外に新たに溝を彫って丸芯でシートを留めるという
修理スタッフ泣かせの結構大変な作業でしたが何とか完成!
よみがえりました~(^^)/






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