地下鉄Temple駅よりすぐ、テムズ川沿いにある
Two Temple Place。
今は住所が呼び名となっていますが、
かつてはアスター・ハウスと呼ばれていました。
イギリスに移住したアメリカ人大富豪、
ウィリアム・ウォルドルフ・アスター(後にアスター子爵)が
1895年、オフィス兼住宅として建てた立派なゴシック調の邸宅。
オープンハウスのガイド本で写真を見ていたのでとても楽しみです。
2011年より慈善団体の所有になり、
冬の時期のイベント時のみ一般公開されています。
次回の一般公開は2016年1/30~4/24「エジプトロジー(エジプト学)」のエキシビション。
19世紀にエジプトで発掘されたオブジェクトが展示予定。
しかも入場無料!
![]() |
外観はゴシック調で窓が多い 金色の船の風向計(この角度からは見えにくいですが) |
中に入ると玄関ホール上は吹き抜け!
写真で見たのよりすばらしい!!
![]() |
コーブ天井のステンドグラス 昼間はシャンデリアつけなくても十分明るい |
天井のステンドグラスに負けないほど
大理石モザイク床もすばらしい!
見学者がたくさんいたので撮りにくかったですが
隙を狙ってどうにか撮影成功。
![]() |
イタリアのアーリールネッサンススタイル |
![]() |
個人の邸宅だったなんて・・ |
![]() |
天井までステンドグラス 壁紙はモリスの「ピンパーネル(グリーン)」でした |
![]() |
2Fのグレートホール ドアと天井はマホガニー材、壁はシダー材 |
![]() |
テムズ川がみえる |
絵画風のステンドグラスが2箇所ありました。
デザインは同じようです。
ちなみにこのホールは
英ドラマ「ダウントン・アビー」や
「セルフリッジ 英国百貨店」の
撮影場所として使われました。
![]() |
グレートホールには絵画風のステンドグラス タイトルは"A Swiss Summer Landscape" |
![]() |
ベンチシートサイドの彫刻がよく見えない・・ |
![]() |
これ、なんだとおもいますか? |
![]() |
答えは暖炉の装飾 今まで見た暖炉で一番ゴージャス |
![]() |
装飾のない柱がない |
![]() |
いい感じに味が出ているパネリング |
グレートホール-図書室のドアは
なんと隠し扉。
![]() |
パネリングのデザインに紛れてわからなそう |
![]() |
こんな感じ ハンドル部も収納してしまえば壁の一部に |
![]() |
柱の角の装飾 |
![]() |
壁一面作り付けのキャビネット 柱の部分も隠し収納になっています |
パネリングはオーク材、階段部分はマホガニー材
ほかにもいろいろ。。
この邸宅を建てたアスター氏について調べてみたら
NYの高級ホテル、ウォルドルフ=アストリアの創設者でした。
なぜホテルを建てたか、なぜイギリスに移住したのか調べていくと
ドラマのような一族のドロドロ劇が出てきてたので
本来のリサーチから脱線してしまったんですが、
とても興味深かったです。
(ここに書くと長くなるので省略)
![]() |
吹き抜けを取り囲む支柱は黒檀材 |
![]() |
親柱の上にはアスター氏お気に入りの小説「三銃士」の彫像(マホガニー材) 全部で7体ありました |
2Fから天井を見ると
いろいろ見えてきます。
![]() |
フリーズの彫刻はシェイクスピアの 「オセロ」「ヘンリー8世」「アントニーとクレオパトラ」「マクベス」がテーマ |
![]() |
フレームから立体的に彫刻が出ています! |
1Fのローワーギャラリー
ここも壁、天井にオーク材が使われていますが
上の部屋を見たあとなので地味な印象。
建築当初はオフィススペースだったので
こんなものなのかもしれません。
通常は絨毯が敷かれ家具が置いてあるようです。
玄関ホールの周りに廊下があって各部屋に繋がっているようです。
![]() |
オフィススペースにある廊下は いたってシンプル |
オープンハウスでは普段は入れない建物に入れる、というだけではなく
その背景にあるストーリー(時には歴史的に有名な場所)だったりするところに
思わず出会えたりする、とても魅力的なイベントです。
また機会があればレポート続けたいと思っています。(^^)
↓2016年のエキシビション"EGYPTOLOGY"
http://www.twotempleplace.org/exhibitions/egyptology/
0 件のコメント:
コメントを投稿