空き時間に洋館めぐりをしました。
1軒目は文京区音羽にある旧鳩山一郎邸(現:鳩山会館)。
通称、音羽御殿。
関東大震災の翌年、1924年(大正13年)に
鳩山一郎元首相の邸宅として建てられました。
建築家は岡田信一郎。
当時では珍しい、鉄筋コンクリート造です。
時間がなくて短距離だったけどタクシーで移動。
でも、タクシーで行って正解!
門から玄関までカーブのある坂道でした。
もちろん門から邸宅は見えません。
館内は一部の部屋を除いて撮影OKだったので、いつものように撮りまくり・・・
ここでの見所はステンドグラスです。←私感ですが。
タクシーで車寄せまで乗り入れOK |
ドアや窓のアイアンは 家紋のデザイン |
ここも! |
第二応接室 イギリスのアダムスタイルですね |
この建物のステンドグラスを制作したのは
日本のステンドグラス作家の第一人者といっても過言ではない
小川三知(さんち)。
大正~ 昭和初期に活躍した人物で、
作品の多くは個人の邸宅に取り付けられました。
しかし、関東大震災や戦災の影響で現存しているものは少なく、
現存していても一般公開されているものは限られています。
鳩山邸の紋章はイギリス型の楯です 左は鳩、右は菱形のはずですが、 修復時のミスなのか、表裏が逆です |
当時、ステンドグラスは建築物の一部として捉えられていたため、
鳩山邸のステンドグラスは長い間、製作者不明でした。
小川三知は東京美術大学(現:東京芸術大学)で日本画を学んだ後、
留学先のアメリカでステンドグラス制作技法を習得。
日本画の影響か、彼の作品には欧米のものには見られない
「空間」を生かした和の要素が多く見られます。
応接室からサンルーム、そして庭が見えます |
4枚のうち一枚は鳥のデザインが入っています |
奥の部屋は和柄のステンドグラス こちらも1枚だけ鳥のデザイン入り |
階段の踊り場には、鳩と五重塔の大きなステンドグラス |
五重塔を立体的に見せるため、 ガラスを二重にして柄をずらしているそうです |
内側のガラスは柄が手描き、 外側はステンドグラスです |
2Fの大広間 床がピッカピカ~ |
都心とは思えないです・・ |
玄関では19羽の鳩がお迎えしてくれます デザインは小川の後輩、大村友雄 |
外部は軒があるので、このステンドグラスは内部からしか見られません |
剪定されたバラがあるので、5月頃が見頃かも |
大きなミミズクがどーんと4羽 目立つ~! |
【鳩山会館へのアクセス】
開館時間: 10:00-16:00(最終入館は15:30) 休館日:月曜日(1~2月は休館)
入館料:4月より600円
東京都文京区音羽1-7-1
・有楽町線 江戸川橋駅下車(出口2) 音羽通りを護国寺方面に徒歩7分
・有楽町線 護国寺駅下車(出口5) 音羽通りを左手方向に徒歩8分
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